人は「自分の話を聞いてもらえている」と感じていると、その相手に対して“安心感”や“親密感”といった感情を抱きます。

もし仲良くなりたい人がいるのであれば、今回お伝えするテクニックをぜひ使ってみてください。

それを行うことで。相手は自分の話を聞いてもらえているという充足感と、さらに話を広げる意欲を引き出すことができます。

誰にでもできる簡単な方法ですが、その効果はとても大きいです。

相手に“安心感”や“充足感”を持って接してもらえると嬉しいと思われるのであれば、ぜひその方法を知って、実践してみてください。

“安心感”や“親密感”を引き出す会話の技術

その方法は「バックトラック」といいます。

これはNLP流のコミュニケーションテクニックで、相手の発言の語尾やキーワードなどをそのまま返すことです。一般には「オウム返し」と呼ばれることもあります。

例えば、「今日、疲れちゃったんだよ」という発言に対して、「疲れちゃったんだね」というように返すのが「バックトラック」です。

「疲れちゃったんだね」という言葉に対し、相手は実際に口に出すかどうかは別として(ハイ)と心で呟くことになります。また、その度にほとんど無意識にうなずくことにもなります。

この「うなずいてもらうこと」「ハイと言ってもらうこと」「心の中でハイと呟くこと」が安心感や親密感を深めます。

「ハイ」は無意識レベルでは「受け入れる」意味を持っているからです。

心の動きの1つに「認知的不協和」というものがあります。

これは「人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えることで不快感を覚えると、これを解消するために自身の態度や行動を変更する」というものです。

「ハイ」という言葉は、普段肯定の意味で使われています。

だから、「自分が肯定した相手に対して、安心感を持つのが普通だ」というように心は勝手に考えます。行動が感じ方を変えていくのです。

このように心が動くことで、「ハイ」をたくさん言えば言うほど相手の印象は良くなっていき、2人の関係は和んでいくことになります。

また、人は基本的に自分が話した内容を自分自身で確認しながら会話をしたいという欲求があります。

なので、会話をしながらもそれまでに何を伝えたかを無意識的に思い出しているのです。

そこで、バックトラックをしてもらうと、コミュニケーションを取る相手がその作業をしてくれることになって負担が減り、より安心して会話を続けることができるのです。それがまた心地良さを感じさせます。

「バックトラック」を行う際のポイント

バックトラックは相手が言った言葉を繰り返すというものですが、相手の発言を一字一句繰り返す必要はありません。

繰り返しは「キーワード」となる言葉や「語尾」などをうまく利用して、端的に答えるのがポイントです。

むしろ、バックトラックだけの返答では、確認されているだけのように感じる人もいるかもしれません。

そんな時には、相手の話を要約して返事することで、さらに安心感や親密感、さらには信頼感を増すことができるでしょう。

大切なのは、相手に「話をちゃんと聞いてもらえている」という実感を得てもらうことなのです。

最後に、バックトラックのポイントまとめと会話例を載せておきますので、参考に行なってみてください。

〜バックトラックの3ポイント〜

・キーワードや語尾を繰り返す

相手が話した言葉の一字一句を繰り返すのではなく、「キーワード」や「語尾」をうまく利用して答えるとスマートです。

・相手の話を要約して返事をする

相手の話の内容をまとめながら答えるバックトラックは、話を丁寧に聞いてもらえているという印象を与えて相手を安心させます。

・内容の確認ととられないように注意する

必要以上に繰り返すと、相手はいちいち確認されているようで不安になってしまうので注意しましょう。

〜バックトラックを使った会話例〜

A : 休日はどのように過ごされていますか?
B : 家でDVDを観ることが多いです。
A : よくDVDを観られるのですね。どんなジャンルのDVDが好きですか?
B : ミステリーが好きです。
A : ミステリーが好きなのですね。どんなところに惹かれますか?
B : どうなっていくのか先が読めない漢字がドキドキして興奮します。
A : なるほど、先が読めない感じがドキドキするのですね。

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