催眠術へのかかりやすさを表す被験性。

催眠術、特にショー催眠などをする際に被験者の被験性は術者のテクニックよりも大事な要素になってきます。

被験性は人が持つもともとの素養でもありますが、催眠術への興味、関心、術者への信頼などで大きく変動します。

その被験性を高めることで催眠術成功の第一歩となるのです。

被験性テストの目的・効果

さて、本題の被験性テストですが、これは被験者の被験性がどれ程かをいくつかの簡単なテストで確かめる方法です。

被験性テスト自体は催眠術的な要素は低く、観念運動を使ったものが良く使われています。

ちなみに観念運動とは体の構造上してしまう行動、人から発せられた言葉、動き、普段の自分の行動などから意識せずにしてしまう動作などのことです。

人によってかかりやすいテスト、かかるスピード、表情、反応など様々でこれらの要素で被験性を見極めることが重要になってきます。

例えば指のカタレプシーを行った場合

  1. 指が固まる人・・・被験性が高い人です、どんどんかけていきましょう。ショー催眠などでこのような方が居た場合、その人を中心に次の催眠誘導に移るといいでしょう
  2. ゆっくりと開く、開くが違和感を感じている人・・・このような方は被験性は固まる人に比べて低いですが全くかからないというわけではありません。違和感を感じていなかったとしてもゆっくり開く方は催眠術に協力的、好意的だと思えます
  3. すぐに開く、何も感じない人・・・すぐ開いてしまう人は本当に被験性が低く催眠にかからないタイプの人か、そもそも協力する気がない、誘導をしっかりと聞いてくれていない人が多いと思います。しかしこのような人でも場所や別のテスト次第では反応してくれることもありますので諦めてはいけません。

大勢の前で行うショー催眠などでは、集団で被験性テストを行い催眠術にかかりやすい人に目星を付けます。

その人に対してショー催眠を行えば成功する確率も高くなり、かからない人でもかかっている人を見るのは楽しいものなのでショー全体を盛り上げることができます。

被験性が低い人にかけて失敗してしまったら気まずいですからね

また被験性テストには催眠誘導の準備運動的な役割もあり被験者の被験性を高めることも出来ます。

被験性テストの種類

フィンガーステック

指がくっつく誘導とも言われとても簡単なテスト。 人の体の構造を利用しているためタネが分ってしまう被験者も居る

フィンガースティックのやり方・解説

オーリングテスト

指で輪を作ってもらいそれを術者が作った指の輪で引っ張るというテスト、被験者の状態が分りやすい。こちらも有名。

オーリングテストのやり方・解説

ふくらむ風船

風船を少し開いた両手の手の中にあるのをイメージしてもらうテスト。目で見て効果が分りやすい

ふくらむ風船のやり方・解説

風船と辞書

観念運動を利用するテスト。こちらも見て効果が分りやすいのでオススメ

風船と辞書のやり方・解説

振り子

振り子を利用したテスト。観念運動を利用したテストだが被験性が高いと面白いことになる

振り子のやり方・解説

狐のカタレプシー

体の構造を利用するテスト。被験性の高さも求められるがかかると驚く人も多くかかった場合不思議な感覚なので催眠誘導の準備運動にピッタリ

狐のカタレプシーのやり方・解説

グーのカタレプシー

手を固める誘導を行う。上記と似たようなテストでかかれば被験性は高い

グーのカタレプシーのやり方・解説

立位後倒法

観念運動を利用した立った状態で行うテスト。比較的簡単、効果も分かりやすいが被験者は少し怖いのでやりたがらない人もいるかもしれない

立体後倒法のやり方・解説


この他にも様々なテストがあり、術者によってはオリジナルのテストや上記と同じテストでも誘導のやり方が違うなど経験や個性が生かされる。

被験性テストを覚えたら次は深化法に進んでください!

深化法とは?